自然
コロナ禍が消えやらぬなか、遠方への旅行は難しい毎日。 とりあえず、旅は想像の中でしか無理ということで、 もともと好きな海外小説がますます魅力的に見えてくる。 バーチャルでない、足を動かす旅は近所の散歩ぐらいなのだけれど、 イルクーツクは自然が…
イルクーツクは、いよいよライラックも咲いて、春満開。 でも、シベリアの春は、緑のみずみずしさがやっぱり目に染みる。 たとえば、中庭の緑、 公園の小径を縁取る緑 建物に寄り添う緑 猫が戸惑う緑 はしごと並ぶ緑 モスコビッチ412まで緑! 話はちょっと変…
昼間は初夏のような気温になっても、なかなか春の花が見られず、 彩りに乏しかったイルクーツク。 でも最近はさすがに、いかにも春らしい表情になり、 アンガラ川の岸辺の「氷の上に行くのは危険」という看板も、 役目をすっかり終えてバカンス。 雨が降ると…
今年から連載を始めさせていただいた、集広舎のサイトの シベリア・イルクーツク生活日記という連載で、 新型コロナ対策が始まってからのイルクーツクの状況について書いてみました。 ちなみに、対策については、 タイガーバームを鼻の穴に塗るとか、 お酒で…
ご報告が遅れてしまい、すみません。 今朝のNHKラジオの「マイあさ!」という番組で、ロシアの医療について少しお話ししました。「海外マイあさだより」というコーナーです。以下の聞き逃しサービスで、5時40分台から聴けるようです(配信は4月25日(土)の…
今日はほぼ一日中吹雪いていた。 でも、パウダースノーではなく、もっと湿り気があって、 すぐに融けるであろう、春の雪。 おとといは、雪がほとんど融けたのをこれ幸いと、 自転車で川辺まで行ったほどなので、 空に冗談を言われている感じ。 そもそも春の…
そう厳しいとは感じなかった今年の冬。 あれ、このまま春?という感じがしていたら、 先日雪が降り、今日も雪が降ったりやんだり。 というわけで、今はふたたび純白の雪景色。 でも、晴れ間が見えた時の日差しが明るいので、 雪も春っぽくきらきらと輝いて、…
久々にイルクーツクのグラフィティの話題をば。 ただその前に一つ、お知らせです。先日刊行された拙著『中国 古鎮をめぐり、老街をあるく』の重版が決まりました。 いろいろな形で本書の出版、販売を支えてくださった皆さんに、心から感謝の気持ちを捧げます…
このたび亜紀書房より出版された拙著『中国 古鎮をめぐり、老街をあるく』の補記、その4です。 何でも来いの頼もしさ、古樹にかける俗世の願 古樹にまつわる記憶を、もう少し書いてみたい。 ちょうど今から10年余り前、広西チワン族自治区にある大蘆村とい…
このたび亜紀書房より出版された拙著『中国 古鎮をめぐり、老街をあるく』の補記のつづきです。 伝説に守られた聖木 北京で最古の樹齢を誇る木があると聞き、ある日、密雲県の新城子という村を訪ねた。北京と聞いて多くの人がまず思い浮かべるのは大都市のイ…
こういうことは、やはり早めに書いた方がいいと思うので、まだ詳しい情報は集まっていないので恐縮だが、知っている範囲で記しておこうと思う。 実は今、イルクーツク州の一部で川が氾濫していて、ニュース報道を見る限りでは、被害はかなり深刻だ。 イルク…
イルクーツクは川の街でもある。 そもそも、名前の由来が、アンガラ川の支流であるイルクート川だ。 イルクート川は、イルクーツクの街の中心部に寄り添うように流れるアンガラ川の途中から、そっと、控えめに始まる。 バイカル湖から流れ出る唯一の川である…
先週、ようやく綿毛の季節が終わった。 同じユーラシア大陸にあり、気候にも近い点があるからだろう。北京の春の風物詩だった柳絮や楊絮、つまりポプラ科の木々が放つ綿毛状の種は、イルクーツクでも盛んに飛ぶ。 街路樹や、イルクーツクを守るように街の周…
ただでさえ毎年、遅めにやってくるイルクーツクの春。 今年はさらに「寒い春」といわれ、春らしくなったと思ったとたん、 5月末なのに雪がちらついたりした。 だが、6月も中旬になると、春満開。 そして、今はもう夏に向けてダッシュしていて、日中は扇風機…
イルクーツクの下町育ちでありながら、一生をアンガラ川の漁師として過ごしたエディク。 今の伴侶である画家のスラバの幼友達で、小さな頃、よく川で一緒に泳いだと言う。 そんな彼がある日、私たちの結婚を祝って漁のためのボートでミニ船旅をさせてくれた…