イルクーツクの風の音 

ロシアの中部、シベリアの南、ヨーロッパ文化の辺境、アジアの片隅、バイカル湖の西にある街を拠点にしている物書きの雑記帖                  written by Asami Tada ©2020多田麻美

文化財

「ユーラシア後ろ歩き」第4回が掲載されました

都築響一さんの会員制メルマガ(有料)、ROADSIDERS'weekly に拙稿「ユーラシア後ろ歩き」の第4回が掲載されました。 タイトルは「歩き」ですが、 今回は、ウランバートルのシティーボーイや元オリンピック選手と一緒に「走って」います。 車の助手席で…… ビ…

「ユーラシア後ろ歩き」、第二回掲載

都築響一さんの会員制メルマガ(有料)、 roadsiders.com の最新号(2024年02月21日 Vol.585)に、 現在連載中の「ユーラシア後ろ歩き」の第二回が掲載されました。 タイトルの名に恥じぬよう、悪夢や風邪にうなされながらも動き続けます。 時間も空間もダイ…

Slava Carotte Shop がいよいよオープン!そして、吉田寮と旅の話。

今日は、おめでたい日です。 いよいよ、スラバのアート・グッズを売るネットショップ slavacarotteshop.com が開店しました。まずは春まで開店してみます。 その後も注文は受け付けますが、 秋まで商品の発送はできない可能性が高いです。 準備には、長い長…

ラジオでのお話と、浜名湖でのクレシェーニエ

まず、お詫びです。 年末に祖母が亡くなり、急遽喪中となったため、新年のご挨拶ができず、申し訳ありませんでした。 98歳の大往生。大晦日がお葬式となったため、心の沈む年越しとなりましたが、 祖母は大正が昭和になるほぼ一カ月前に生まれた人なので、年…

イルクーツクのごみ埋立場ミュージアム

これまで長らく寄稿してきたARTSCAPEの「FOCUS」欄に、 新たな拙稿が掲載されました。 ごみの埋め立て地がミュージアムに――文化的価値と都市のメンツのジレンマ 今回、取り上げたのは、じつにパンクで無邪気で残酷で謎めいた、 軍事マニアも平和主義者も訪れ…

関西発ラジオ深夜便で春の話題

金曜の夜にNHKラジオの関西発ラジオ深夜便でお話しした内容が、聞き逃しサービスで聴けるようですので、ご興味のある方はどうぞ。 15分30分過ぎから始まります。4月15日の午前1時まで聴けるそうです。 プレーヤー | NHKラジオ らじる★らじる 時間の関係で盛…

ラジオ深夜便でお話しします

今日の深夜、つまり8日の0時台にNHKラジオの「関西発ラジオ深夜便」という番組でお話しします。 https://www.nhk.or.jp/shinyabin/program/b5.html 春に植物が芽吹くように、 もしくは、タケノコがニョキニョキと伸びるように、 新しい建物が次々と芽生える…

NHKラジオ『マイあさ!』にてレポート ありのままの難しさ

来月12日にスラバの展覧会が迫っているため、 毎日あれこれ忙しくてなかなかブログを更新できず、 申し訳ありません。 じつは今朝、NHKラジオ『マイあさ!』でイルクーツクの今についてお話ししました。 聴き逃しサービスで残り10分15秒ぐらいのところから始…

小説導熱体にエッセイ掲載

報告が遅れましたが、中国の同時代小説を紹介する雑誌『小説導熱体』の第五号に北京の南鑼鼓巷について書きました。 南鑼鼓巷はかつて頻繁に訪れ、その目と鼻の先に住み、その激変ぶりを目の当たりにしたという意味で、とても印象深い胡同です。 昔、現地の…

ARTSCAPEのFOCUS欄にてイルクーツクの伝統建築について

ArtscapeのFocusという欄に投稿しました。イルクーツクの伝統建築の行方、まだまだ気になります。https://artscape.jp/focus/10178130_1635.html

聞き逃しサービスのお知らせ

11月5日の晩にお話しした内容ですが、以下の「聞き逃しサービス」で聴けるようです。 「ラジオ深夜便」は、以下のページの2つ目の録音の冒頭から2分後くらいから、 https://www.nhk.or.jp/shinyabin/k5.html 6日早朝に放送された「マイあさ」は、以下のペー…

ラジオ出演のお知らせ

今晩、深夜0時10分から、NHK「関西発ラジオ深夜便」の「アジアリポート」というコーナーでシベリアのお茶についてお話しします。 また、明くる早朝5時44分からも「マイあさ!」という番組の「海外マイあさだより」というコーナーで最近のイルクーツクと民間…

夢見る人のための椅子

ロシアの新年の初夢 東京か北京かモスクワか、 よくわからない街で地下鉄に乗ろうとして、 専用のICカードを出すが、なぜか 昔の紙の切符のように切れ込みが入っており、 これじゃあ使えないや、と売り場で買い直そうとするも、 なかなかうまく買い直せず、…

古いけど新しく、吉だけど凶な寝正月

明日14日は、ロシアの旧暦での新年。 こちらでは、「古い新しい年」と呼ぶ。 ややこしいが、一応は毎年1月14日で固定されているので、 中国の春節よりは覚えやすい。 というわけで、前夜である今は、 いったい古い年なのか新しい年なのかあいまいなのだが、 …

4月から新連載「行在中国『乗り』ものがたり」

今年度もNHKラジオテキスト『まいにち中国語』の巻頭口絵&巻末エッセイを 担当させていただくことになりました。 今回のテーマは、『乗り物』です。広い中国を駆け巡るさまざまな乗り物や、乗り物にまつわるエピソードを綴っていこうと思います。 昨年秋に…

マイあさ!聞き逃し配信とラジオまいにち中国語

うっかりしていましたが、先日予告させていただいたNHKラジオの番組、「マイあさ!」の「海外マイあさだより」、以下のサイトで5時40分台から聴けるかと思います。(配信は3月8日の午前6時55分まで) https://www.nhk.or.jp/radio/player/ondemand.html?p=56…

古鎮・老街 補記5 つかの間の再会-広東・湛江

昨年秋に亜紀書房より出版された拙著『中国 古鎮をめぐり、老街をあるく』の補記、その5です。 古鎮の顔はいろいろだ。風景が変わり、住人までが入れ替わっても、伝統芸能が脈々と受け継がれることで、原風景が感じられることがある。 かつて、旅の通過点と…

古鎮・老街 補記4 聖なる古樹の村-広西・黄山編

このたび亜紀書房より出版された拙著『中国 古鎮をめぐり、老街をあるく』の補記、その4です。 何でも来いの頼もしさ、古樹にかける俗世の願 古樹にまつわる記憶を、もう少し書いてみたい。 ちょうど今から10年余り前、広西チワン族自治区にある大蘆村とい…

毎日新聞に書評掲載

11月10日付の毎日新聞に、拙著の書評が掲載されたようです。無料版はさわりだけとなりますが、簡潔にまとめてありながら、丁寧に読んでくださったのが伝わってきて、たいへんありがたいです。

古鎮・老街 補記3 聖なる古樹の村-北京密雲編

このたび亜紀書房より出版された拙著『中国 古鎮をめぐり、老街をあるく』の補記のつづきです。 伝説に守られた聖木 北京で最古の樹齢を誇る木があると聞き、ある日、密雲県の新城子という村を訪ねた。北京と聞いて多くの人がまず思い浮かべるのは大都市のイ…

朝日新聞に書評

今日10月26日の朝日新聞に、『中国 古鎮をめぐり、老街をあるく』の書評が掲載されたようです。 評者は出口治明さんです。 https://book.asahi.com/article/12825103 変わらないことは、難しいとタイトルにありますが、私は変わることの良し悪しより、変わり…

古鎮・老街 補記2 広州の漢方市場

秋らしい日が続いたイルクーツクだが、さすがに10月も半ばを過ぎると、だいぶ寒くなってきた。熱々のスープがおいしくなる季節には、絶品スープが家庭の食卓に並ぶ、広州の話題をば。 (2005年と2014年に広州の漢方市場を訪れた時の印象から) 生活に根差し…

古鎮・老街 補記1 2005年の香港を追憶

18歳の頃に東京の街中をあてもなく歩いた頃から始まって、古い街並みのなかをぶらぶらと歩くことは、すでに私にとっては人生の不可欠な一部となっている。 なので、以前17年近く住んだ中国についても、この秋に上梓した『中国 古鎮をめぐり、老街をあるく』…

『中国 古鎮をめぐり、老街をあるく』いよいよ発売

中国の歴史ある街なみの数々を巡るなかで、 見聞きしたり考えたりしたことをまとめた拙著、 『中国 古鎮をめぐり、老街をあるく』 が亜紀書房さんより発売されました。 遅くとも30日までには全国の書店に並ぶだろうとのことです。 中国各地の28の古鎮に言及…

『小説導熱体』に達智橋胡同をめぐるエッセイ

現代の中国文学を紹介する雑誌『小説導熱体』に、北京の胡同についてのエッセイを寄稿しているのですが、 今年8月に発売された第2号には、達智橋胡同についてのエッセイが掲載されました。 達智橋胡同と清末の維新派や、老舎の小説を映画化した『我這一輩子…