イルクーツクの風の音 

ロシアの中部、シベリアの南、ヨーロッパ文化の辺境、アジアの片隅、バイカル湖の西にある街を拠点にしている物書きの雑記帖                  written by Asami Tada ©2020多田麻美

2019-06-24から1日間の記事一覧

さようなら、プーフ

先週、ようやく綿毛の季節が終わった。 同じユーラシア大陸にあり、気候にも近い点があるからだろう。北京の春の風物詩だった柳絮や楊絮、つまりポプラ科の木々が放つ綿毛状の種は、イルクーツクでも盛んに飛ぶ。 街路樹や、イルクーツクを守るように街の周…