イルクーツクの風の音 

ロシアの中部、シベリアの南、ヨーロッパ文化の辺境、アジアの片隅、バイカル湖の西にある街を拠点にしている物書きの雑記帖                  written by Asami Tada ©2020多田麻美

バイカル湖岸鉄道をめぐって――「シベリア・イルクーツク生活日記」を更新 

集広舎のサイトに連載中の「シベリア・イルクーツク生活日記」に、 先回訪れたバイカル湖岸鉄道について書きました。 私自身は鉄道マニアではなく、もしどこかに行くとき、 そこに鉄道で行けるのであれば嬉しいな、という程度のファンなのですが、 この鉄道…

イルクーツク生活日記にて、農村訪問記

我が家周辺ではここずっと、 道路や配管の整備のため、かなりの騒音つきで、絶賛工事中。 そしてそのあおりで、 温水の供給も11日間にわたって絶賛停止中。 学生時代や北京時代は、 風呂なし、温水器なしの部屋に住んでいた期間も長かったのに、 加齢ととも…

#7日間ブックカバーチャレンジ( おまけで猫) ミカエル・ニエミ作、岩本正恵訳『世界の果てのビートルズ』

今流行っているらしき、#7日間ブックカバーチャレンジ 、 バトンを受け取った者は毎日一冊ずつ、本のカバーをアップし、 さらにそのアクションをバトンとして他の人にまわす、というもののようですが、 北京時代にお世話になった大先輩ライター、原口純子さ…

ラジオ深夜便のアジアレポートでお話しします

ぎりぎりのお知らせですみません。今晩のラジオ深夜便、0時10分台からのアジアレポートで、イルクーツクのアジア文化についてお話しします。 https://www.nhk.or.jp/shinyabin/program/2a5.html

4月から新連載「行在中国『乗り』ものがたり」

今年度もNHKラジオテキスト『まいにち中国語』の巻頭口絵&巻末エッセイを 担当させていただくことになりました。 今回のテーマは、『乗り物』です。広い中国を駆け巡るさまざまな乗り物や、乗り物にまつわるエピソードを綴っていこうと思います。 昨年秋に…

新連載『シベリア・イルクーツク生活日記』開始

長らくお休みしていた集広舎ホームページの連載ですが、 新たなタイトルで再開しました。 シベリア・イルクーツク生活日記 第一回 あくまで生活者の視点からの記事となりますが、 何かの参考になれば幸いです。

マイあさ!聞き逃し配信とラジオまいにち中国語

うっかりしていましたが、先日予告させていただいたNHKラジオの番組、「マイあさ!」の「海外マイあさだより」、以下のサイトで5時40分台から聴けるかと思います。(配信は3月8日の午前6時55分まで) https://www.nhk.or.jp/radio/player/ondemand.html?p=56…

ロシアで相撲を観る

昨日今日、テレビをつけると、相撲の試合をやっていた。 どうも、ロシア国内のチャンピオンシップの様子らしい。 ロシア人らしき行司さんが、 「はっけよい、のこった、のこった」 と言って走りまわっている。 いろんな体重、体形、人種の男女が 一様にまわ…

初作品と初夢

スラバの新しい絵を彼のサイトにアップしたので、お知らせします。 https://slavacarotte.com/ 新しい年の初夢、ならぬ初作品で、モスクワ郊外の教会です。 ちなみに、私の今年の初夢は、とっても鮮やかで美しい、 どこか抽象画のような情景が目の前に浮かぶ…

古鎮・老街 補記5 つかの間の再会-広東・湛江

昨年秋に亜紀書房より出版された拙著『中国 古鎮をめぐり、老街をあるく』の補記、その5です。 古鎮の顔はいろいろだ。風景が変わり、住人までが入れ替わっても、伝統芸能が脈々と受け継がれることで、原風景が感じられることがある。 かつて、旅の通過点と…

写真でメモ 氷の世界で氷で遊ぶ

おとぎ話の中の世界のような、雪の森を眺めながらたどり着いたのは、 氷のジャンボすべり台、童心に帰るのが怖いほどスリリング。 帰る時は、憑き物が全部とれたような気分でした。

古鎮・老街 補記4 聖なる古樹の村-広西・黄山編

このたび亜紀書房より出版された拙著『中国 古鎮をめぐり、老街をあるく』の補記、その4です。 何でも来いの頼もしさ、古樹にかける俗世の願 古樹にまつわる記憶を、もう少し書いてみたい。 ちょうど今から10年余り前、広西チワン族自治区にある大蘆村とい…

古鎮・老街 補記3 聖なる古樹の村-北京密雲編

このたび亜紀書房より出版された拙著『中国 古鎮をめぐり、老街をあるく』の補記のつづきです。 伝説に守られた聖木 北京で最古の樹齢を誇る木があると聞き、ある日、密雲県の新城子という村を訪ねた。北京と聞いて多くの人がまず思い浮かべるのは大都市のイ…

朝日新聞に書評

今日10月26日の朝日新聞に、『中国 古鎮をめぐり、老街をあるく』の書評が掲載されたようです。 評者は出口治明さんです。 https://book.asahi.com/article/12825103 変わらないことは、難しいとタイトルにありますが、私は変わることの良し悪しより、変わり…

古鎮・老街 補記2 広州の漢方市場

秋らしい日が続いたイルクーツクだが、さすがに10月も半ばを過ぎると、だいぶ寒くなってきた。熱々のスープがおいしくなる季節には、絶品スープが家庭の食卓に並ぶ、広州の話題をば。 (2005年と2014年に広州の漢方市場を訪れた時の印象から) 生活に根差し…

古鎮・老街 補記1 2005年の香港を追憶

18歳の頃に東京の街中をあてもなく歩いた頃から始まって、古い街並みのなかをぶらぶらと歩くことは、すでに私にとっては人生の不可欠な一部となっている。 なので、以前17年近く住んだ中国についても、この秋に上梓した『中国 古鎮をめぐり、老街をあるく』…

『中国 古鎮をめぐり、老街をあるく』いよいよ発売

中国の歴史ある街なみの数々を巡るなかで、 見聞きしたり考えたりしたことをまとめた拙著、 『中国 古鎮をめぐり、老街をあるく』 が亜紀書房さんより発売されました。 遅くとも30日までには全国の書店に並ぶだろうとのことです。 中国各地の28の古鎮に言及…

「海外マイあさだより」でモスクワ旅行記

またまた直前の報告で恐縮ですが、明日の朝5時40分台にNHKラジオ第1の『マイあさ!』という番組の「海外マイあさだより」で、この夏のモスクワ旅行についてお話します。 実は、モスクワ旅行中には一つ、印象的なことがありました。選挙の不公正さに抗議した…

拙著『中国 古鎮をめぐり、老街をあるく』、アマゾンで予約可能に

北京滞在中、中国各地の古い街や村で行った取材をまとめた拙著、 『中国 古鎮をめぐり、老街をあるく』(亜紀書房) いよいよ アマゾンでの予約 が可能になったようです。 発売されましたら、また詳細をお知らせしますが、 今回も、取材先で出会った方々はも…

悪路を行くシルクウェイラリー

先日、ウラジオストックからサンクト・ペテルブルグまで車で駆け抜ける途中だと言う人を紹介され、ロマンチックな人がいるものだと感心した。 だがそれに負けぬロマンチストたちが、まだまだ山ほどいるようだ。 イルクーツクはしばしば『シルクウェイラリー…