イルクーツクの風の音 

ロシアの中部、シベリアの南、ヨーロッパ文化の辺境、アジアの片隅、バイカル湖の西にある街を拠点にしている物書きの雑記帖                  written by Asami Tada ©2020多田麻美

文学

「ユーラシア後ろ歩き」第4回が掲載されました

都築響一さんの会員制メルマガ(有料)、ROADSIDERS'weekly に拙稿「ユーラシア後ろ歩き」の第4回が掲載されました。 タイトルは「歩き」ですが、 今回は、ウランバートルのシティーボーイや元オリンピック選手と一緒に「走って」います。 車の助手席で…… ビ…

「ユーラシア後ろ歩き」更新のお知らせと、ウランバートルの印象

まずお知らせです。都築響一さんの会員制メルマガ(有料)、ROADSIDERS'weeklyの最新号(2024年03月07日 Vol.587)に、 現在連載中の roadsiders.com が掲載されました。 今回は、旅人の目から見たウランバートルの音楽やアートなども出てきます。 連載のサ…

「ユーラシア後ろ歩き」、第二回掲載

都築響一さんの会員制メルマガ(有料)、 roadsiders.com の最新号(2024年02月21日 Vol.585)に、 現在連載中の「ユーラシア後ろ歩き」の第二回が掲載されました。 タイトルの名に恥じぬよう、悪夢や風邪にうなされながらも動き続けます。 時間も空間もダイ…

新連載『ユーラシア後ろ歩き』開始

突然ですが、今日から新しい連載、 『ユーラシア後ろ歩き』 が始まりました。 今回は、時間も空間も超えて旅します。 ROADSIDERS' weekly(有料メールマガジン) 昨年のブログで「いつかどこかに続く」と書いた、 空港での出来事やその先も出てきます。 今回…

NHKラジオ深夜便に出演&本が十箱届いた師走

直前で恐縮ですが、今晩0時台のNHKラジオの番組「ラジオ深夜便」でイルクーツクのエンターテイメント事情についてお話しします。 今は帰国中なのですが、日本での拠点に先日、 北京で預かってもらっていた本が段ボール10箱分ほど届きました。 そうなると、保…

ごみのミュージアム&庭の手入れは思考の手入れ

先回のラジオでのお話、聞き逃しサービスのリンクを貼るのをうっかり忘れていたら、 聴くことのできる期間が終わってしまったようです。すみません。 ただ、今回お話しした内容は、以下の記事と同じく、ごみの埋め立て地にあるミュージアムがテーマですので…

中日新聞にレビュー

たまたまビョークのコンサートを聴きに神戸に行っていた先週末、 愛知に住む友人から、『中日新聞に書評が載っている』 と連絡がありました。 通常、新刊として扱っていただける時期も終わっていたので、まさにサプライズです。 どうもありがとうございます。…

『まいにち中国語』の連載終了

いよいよ3月になりました。 長年続けてきたNHKラジオの『まいにち中国語』の巻末エッセイの連載、 諸々の事情から今月号で終了となります。 北京在住時から年度ごとに文化関係のいろんなテーマを扱ってきましたが、 執筆の過程で勉強になったことも多く、と…

新しい新年も古い新年も明けました&『シベリアのビートルズ』の紹介と書評(追記あり)

松の内ぎりぎりとなってしまいましたが、年始のご挨拶をさせていただきます。 じつは1月14日は、ロシアでは旧暦(ユリウス暦)の新年です。 ロシアでは、新しい新年(1月1日)と区別するために、「古い新年」と呼ばれます。 新しいのか古いのか分からない、…

『上海 特派員が見た「デジタル都市」の最前線』

しばらく翻訳で忙しい日々が続くのだが、 少しずつ、最近読んだ本の紹介を書いていこうと思う。 まずは、工藤哲さんの 『上海 特派員が見た「デジタル都市」の最前線』(平凡社新書) 上海は初めて一人で渡った外国の町だ。確か1993年末、 日中間のフェリー…

「本とこラジオ」に出演

今日は、ジョン・レノンの命日。 毎年、私たちにとって特別な日です。 いつもなら、イルクーツクで何らかの紀念の集いをするのですが、 今年は事情があって、それも叶いません。 ただ、不思議かつ貴重なめぐりあわせで 本日、矢萩多聞さんの手掛けておられる…

スラバ・カロッテ『ポスター&風景画』展 円満終了

展覧会の後、すぐに金沢への出張が入っていたので、ご報告とお礼が遅くなってしまい、申し訳ありません。 お陰様で、神保町のART SPACE SAWAで開かれたスラバ・カロッテの『ポスター&風景画』展は、多くの観客の方々に恵まれつつ、11月23日に無事終了しまし…

ラジオマイあさでお話ししました

お知らせが遅くなってすみません。 今日の早朝、NHKラジオ『マイあさ!』でお話ししました。 今回出た本やイルクーツクのグラフィティなどについてです。 さいわい、以下の聞き逃しサービスで聴くことができます。 www.nhk.or.jp 5時44分前後からです。

展示開始&会期延長のお知らせ

コラボ展、いよいよ始まりました。 ポスター7点と風景画20点を展示中です。 ちなみに会場の澤口書店はいくつか店舗がありますが、会場は一番東の神田神保町1-7源興号ビルの方です。中に入られたら2階にお上がりください。おかげさまで、会期が一日延期されて…

明後日17日より スラバ・カロッテ『ポスター&風景画展』

『シベリアのビートルズ』出版記念コラボ企画 スラバ・カロッテ『ポスター&風景画展』 いよいよ明後日17日から 東京の神田神保町の澤口書店2階、 Art Space Sawaで始まります。 展示時間は13:00から18:00です。 基本的に会期中、スラバも私もなるべく会…

心躍る即興の夜 『シベリアのビートルズ』出版記念イベント

youtu.be 石神井の素敵な空間、「you are charming」で11日に行われた 出版記念トーク&ライブペインティング。 それは、夏秋文彦さんの多彩で遊び心にあふれた即興演奏にのせ、 自由人画家、スラバ・カロッテが即興で絵を描くという試みでした。 二人の想像…

『シベリアのビートルズ』出版記念イベントのお知らせ

シベリアのビートルズ 出版記念 トーク・展覧会・ライブペインティング 11月11日(金) 会場 you are charming 石神井公園 東京都練馬区石神井町2-13-13 5F spaceBAHARA https://goo.gl/maps/fGg67dGNYZDradAP8 開場 18:00 / 開演 18:30 予約 ¥2000 / 当…

『シベリアのビートルズ』本日発売

昨年二回、わたしは死ぬかもしれない、と思うことがあった。 一度目は、マスキン水に対するアナフィラキシーショックで、救急病棟に運ばれたとき。 急に胸のあたりがしびれ、息が苦しくなり、血圧も下がっていくのが感じられて、「どうなるんだ、私?」と思…

『シベリアのビートルズ イルクーツクで暮らす』まもなく発売

記念すべきジョン・レノンの生誕82周年の日にこのお知らせができることを、 とても幸運に思っています。 いよいよまもなく発売される新著『シベリアのビートルズ イルクーツクで暮らす』の見本が届きました。 19日発売で、もう予約も可能のようです。表紙の…

音と共鳴するアートin 宮田村

2日に開かれた『イルクーツクの風の音』ライブペインティング、 予想以上に実り多く、思わぬ発見もあり、余韻ゆたかな集いとなりました。 いつも音の豊かさを教えてくれる夏秋文彦さんのライブ、リズムが踊るような佐藤慶吾さん(kuma chang)のパーカッショ…

エフトゥシェンコ

イルクーツク州出身の詩人の、 古びてほしいけれど、 いつまでも古びてくれない詩

外国語について思うこと&4月から新連載

外国語、ガイコクゴ、がいこくご どう書いても、お堅くて、頑固そうな言葉。 学ぶのがたいへんなのも、分かる気がします。 でも、まるで大本営発表のようになってしまった、 ロシアの国営放送のニュース番組を耳にするたび、 母国語以外でニュースを見聞きで…

雑誌『小説導熱体』に投稿

細々とですが、胡同関係の執筆、まだ続けています。 10月末に刊行された『小説導熱体』第4号に、短編一篇の翻訳と、 エッセイ「【中国の街角】東四四条・翻訳を通じた文人たちの対話」が掲載されました。 http://www.hakuteisha.co.jp/book/b595719.html

『まいにち中国語』のテキストに新連載

4月の頭は新学期が始まる季節、という感覚は、 海外に長く住んでいるとどうしても、 記憶の彼方に遠のいていってしまうのですが、 春になると、気を引き締めて、やりたかったことをちゃんとやろう、 という気持ちになれるのは、 やはり春に新学年を迎えてい…

バイカル湖の上に立つ

少し前の事になってしまったが、 3月上旬に、かねてからの願いが叶い、 冬のバイカル湖の上に立つことができた。 世界最深の湖の上を自分の足で歩くなんて、 チベットでチョモランマの頂を見上げた時くらいの感動だ。 もちろんチベットで、ヒマラヤ登山用の…

イルクーツクの奇景 タイムトラベル編 消えてしまった世界最大級

ずっと前から話には聞いていたけれど、 ただ聞くことしかできず、残念に思っていたもの。 それはかつてイルクーツクにあったけど、 その後、壊されてしまったといわれる、 世界最大のティーポット。 そんなものがあったなんて、 さすが、かつて中国からヨー…

ブックカバーチャレンジ おまけで猫 7日目 しぼりきれなくてごめんなさい

#7日間ブックカバーチャレンジ おまけで猫#bookcoverchallenge 7日目 最終日、選ぶのに困りすぎてしまったので、最終候補の3つをすべてアップ。 ブルガーコフ作、水野忠夫訳 『巨匠とマルガリータ』(河出書房新社) 学生時代に読んで、ノックアウトされた…

『シベリア・イルクーツク生活日記』 第三回「映画で振り返る戦争」掲載

集広舎のホームページで連載中の『シベリア・イルクーツク生活日記』 に新しい記事を寄稿しました。 第三回 映画で振り返る戦争 結局その後、戦勝記念パレードは6月24日に延期されたようです。 まだまだ毎日、新たな新型コロナ感染者が出ているなか、 たった…

#7日間ブックカバーチャレンジ おまけで猫#bookcoverchallenge 3日目、 ヘニング・マンケル『リガの犬たち』

#7日間ブックカバーチャレンジ おまけで猫#bookcoverchallenge 3日目は ヘニング・マンケル作、柳沢由実子訳『リガの犬たち』(創元推理文庫) こちらも推理小説です。 ヘニング・マンケルの本は、児童文学も含め、これまで読んだものも全部面白かったけれど…

#7日間ブックカバーチャレンジ おまけで猫#bookcoverchallenge 二日目、『ファンドーリンの捜査ファイル リヴァイアサン号殺人事件』

先回に続き、二日目の今日は、 ボリス・アクーニン作、沼野恭子訳 『ファンドーリンの捜査ファイル リヴァイアサン号殺人事件』 (岩波書店) ボリス・アクーニンは日本通で、そのペンネームは日本語の「悪人」に由来する、 という豆知識は前からあったけれ…