イルクーツクの風の音 

ロシアの中部、シベリアの南、ヨーロッパ文化の辺境、アジアの片隅、バイカル湖の西にある街を拠点にしている物書きの雑記帖                  written by Asami Tada ©2020多田麻美

音楽

「ユーラシア後ろ歩き」更新のお知らせと、ウランバートルの印象

まずお知らせです。都築響一さんの会員制メルマガ(有料)、ROADSIDERS'weeklyの最新号(2024年03月07日 Vol.587)に、 現在連載中の roadsiders.com が掲載されました。 今回は、旅人の目から見たウランバートルの音楽やアートなども出てきます。 連載のサ…

「ユーラシア後ろ歩き」、第二回掲載

都築響一さんの会員制メルマガ(有料)、 roadsiders.com の最新号(2024年02月21日 Vol.585)に、 現在連載中の「ユーラシア後ろ歩き」の第二回が掲載されました。 タイトルの名に恥じぬよう、悪夢や風邪にうなされながらも動き続けます。 時間も空間もダイ…

さようなら、A

根っからのビートルズファンで自由人で飲んだくれ。 酔っぱらいながら弾くから、ギターも歌も、 すごく上手とは言えないけれど、 とても心を込めてビートルズナンバーを弾く友人。 そんな友人、Aが、3日前に突然世を去っていたことが、 たまたま道で出会った…

いよいよかの国へ

お知らせが遅れましたが、スラバの個展、多くの方との新旧のご縁に恵まれつつ、ぶじ終了しました。関心を持ってくださった方、貴重な時間を割いてお越しくださった方、さらには宣伝や展示の手伝いをしてくださった方すべてに、心よりお礼を申し上げます。 現…

中日新聞にレビュー

たまたまビョークのコンサートを聴きに神戸に行っていた先週末、 愛知に住む友人から、『中日新聞に書評が載っている』 と連絡がありました。 通常、新刊として扱っていただける時期も終わっていたので、まさにサプライズです。 どうもありがとうございます。…

ラジオでイルクーツクのお話

今朝今朝のNHKラジオ『マイあさ!』の「海外マイあさだより」(5時45分前後~)でイルクーツクの様子についてお話ししました。 放送内容は以下の聞き逃しサービスで聴くことができます。 プレーヤー | NHKラジオ らじる★らじる 残り9分30秒ぐらいのところか…

新しい新年も古い新年も明けました&『シベリアのビートルズ』の紹介と書評(追記あり)

松の内ぎりぎりとなってしまいましたが、年始のご挨拶をさせていただきます。 じつは1月14日は、ロシアでは旧暦(ユリウス暦)の新年です。 ロシアでは、新しい新年(1月1日)と区別するために、「古い新年」と呼ばれます。 新しいのか古いのか分からない、…

「本とこラジオ」に出演

今日は、ジョン・レノンの命日。 毎年、私たちにとって特別な日です。 いつもなら、イルクーツクで何らかの紀念の集いをするのですが、 今年は事情があって、それも叶いません。 ただ、不思議かつ貴重なめぐりあわせで 本日、矢萩多聞さんの手掛けておられる…

展示開始&会期延長のお知らせ

コラボ展、いよいよ始まりました。 ポスター7点と風景画20点を展示中です。 ちなみに会場の澤口書店はいくつか店舗がありますが、会場は一番東の神田神保町1-7源興号ビルの方です。中に入られたら2階にお上がりください。おかげさまで、会期が一日延期されて…

明後日17日より スラバ・カロッテ『ポスター&風景画展』

『シベリアのビートルズ』出版記念コラボ企画 スラバ・カロッテ『ポスター&風景画展』 いよいよ明後日17日から 東京の神田神保町の澤口書店2階、 Art Space Sawaで始まります。 展示時間は13:00から18:00です。 基本的に会期中、スラバも私もなるべく会…

心躍る即興の夜 『シベリアのビートルズ』出版記念イベント

youtu.be 石神井の素敵な空間、「you are charming」で11日に行われた 出版記念トーク&ライブペインティング。 それは、夏秋文彦さんの多彩で遊び心にあふれた即興演奏にのせ、 自由人画家、スラバ・カロッテが即興で絵を描くという試みでした。 二人の想像…

『シベリアのビートルズ』出版記念イベントのお知らせ

シベリアのビートルズ 出版記念 トーク・展覧会・ライブペインティング 11月11日(金) 会場 you are charming 石神井公園 東京都練馬区石神井町2-13-13 5F spaceBAHARA https://goo.gl/maps/fGg67dGNYZDradAP8 開場 18:00 / 開演 18:30 予約 ¥2000 / 当…

『シベリアのビートルズ』本日発売

昨年二回、わたしは死ぬかもしれない、と思うことがあった。 一度目は、マスキン水に対するアナフィラキシーショックで、救急病棟に運ばれたとき。 急に胸のあたりがしびれ、息が苦しくなり、血圧も下がっていくのが感じられて、「どうなるんだ、私?」と思…

『シベリアのビートルズ イルクーツクで暮らす』まもなく発売

記念すべきジョン・レノンの生誕82周年の日にこのお知らせができることを、 とても幸運に思っています。 いよいよまもなく発売される新著『シベリアのビートルズ イルクーツクで暮らす』の見本が届きました。 19日発売で、もう予約も可能のようです。表紙の…

音と共鳴するアートin 宮田村

2日に開かれた『イルクーツクの風の音』ライブペインティング、 予想以上に実り多く、思わぬ発見もあり、余韻ゆたかな集いとなりました。 いつも音の豊かさを教えてくれる夏秋文彦さんのライブ、リズムが踊るような佐藤慶吾さん(kuma chang)のパーカッショ…

奏でたいのは異国の調べ

先日、NHKラジオ『マイあさ!』でお話しした内容、 以下の聞き逃しサービスで聴けるようです。 5時42分頃から始まるかと思います。 (配信は9月11日の午前4:55まで) https://www.nhk.or.jp/radio/player/ondemand.html?p=5642_06_3724497 最後に、リスナー…

NHKラジオ『マイあさ!』に出演 テーマはシベリアっ子の趣味

またうっかりしていてすみません。本日4日の朝、5時42分頃から、NHKラジオ『マイあさ!』の「マイあさだより」というコーナーで、シベリアっ子の趣味などについてお話しします。 最後、ちょっぴり勇気を出してみましたが、 じつはこれには、オチがあります。

『シベリア・イルクーツク生活日記 第八回』&村の雪景色

あれこれ事情があり、投稿が遅れがちとなっていましたが、 集広舎のサイトに連載中の 『シベリア・イルクーツク生活日記』、第八回 が掲載されました。 以下はおまけで、先日訪れた村の冬景色です。 雪のマジック。ただの柵も雪化粧で独特の趣に。 ロシアの…

記念日はハルマゲドン

昨日はジョンレノンの生誕80周年を アルメニア人の友人、エミンさんのバーで祝った。 当然、話題の多くはアルメニア情勢に。 ちなみに昨日は、今年初の積雪にして、雪嵐。 記念日の準備をしていたとき、スラバが 「今晩はハルマゲドンになるらしい」 と言っ…

ジョン・レノン生誕80周年

今日はジョン・レノンの生誕80周年の記念日。 「イマジン」の世界はまだまだ実現しているとは言い難いけれど、 心から祈るのは、ただひとつ、Love & Peace!! このポスターは、スラバ・カロッテの作品「Lennon」に、 素人の私がデザインを加えたもので、 普遍…

お誕生日は人生のお祭り

フェイスブックとかぶって恐縮ですが、 先日、スラバの誕生日パーティー&コンサートがあったので、 その様子をビデオに編集してみました。 鮮度の関係で、時間があまりかけられなかったので、 至らない点が多かったり、素人臭かったりして恐縮ですが、 途中…

リンゴスターの誕生日とイワン・クパーラ

リンゴスターの80歳の誕生日だった7月7日は、 火と水が友達になる伝統的な祭日、 イワン・クパーラでもあった。 イワン・クパーラとは、 スラブ正教が広まる以前の信仰に基づくお祭りで、 人々はこの日、花輪を編んだり、 川で沐浴をしたりする。 花輪は最後…

Artscapeのフォーカス欄·に寄稿「マクシム・ウシャコフ追悼に寄せて」

敬愛するイルクーツク出身のアニメ作家、マクシム・ウシャコフについて、 artscapeのフォーカス欄に寄稿しました。 https://artscape.jp/focus/10160618_1635.html 個展が開かれたら、ぜひどこかで紹介したいと思っていたのですが、 開幕を待たずに亡くなり…

筋違いのバヤン芸人

ロシアで人気のある楽器に、バヤンがある。 いわばロシア風の、大きくて重たい、ボタン式アコーディオン。 繁華街で流しの音楽家が弾いていたり、 パーティーで参加者の誰かが弾いて場を盛り上げたりする。 ロシアではバラライカと並び、民族楽器としても存…

カウボーイブーツのおじいさん

カウボーイブーツとジーンズが好きだったミハイル・プロハラビッチ。 70歳を迎えても、おじいさんと呼ぶのがためらわれるほど、若々しかった。 現代美術のアーティストであるとともに、ハーモニカやギターを得意とするミュージシャンでもある、 という多才な…

1月16日はロシアではビートルズの日

知る人ぞ知る、ビートルズの記念日がある。1月16日だ。 一説によれば、もとは「ユネスコがこの日をビートルズの日と決めた」というフェイクニュースが元になっているということだが、 実際にも、初期のビートルズが演奏をしたCAVERN CLUBが1957年のこの日に…