いよいよ3月になりました。
長年続けてきたNHKラジオの『まいにち中国語』の巻末エッセイの連載、
諸々の事情から今月号で終了となります。
北京在住時から年度ごとに文化関係のいろんなテーマを扱ってきましたが、
執筆の過程で勉強になったことも多く、とてもやりがいのある連載でした。
最後に手掛けたシリーズは、私自身が興味を持った中国語の方言や俗語などについて。
題材集めの過程で中国語の表現の豊かさを再認識でき、
改めてこの言葉を学べてよかったと思いました。
https://www.nhk-book.co.jp/detail/000009101032023.html
ちなみに、私の好きな中国語の俗語の一つは
"吃饱了撑的 chibaole chengde"
字面通りだと、「お腹いっぱい食べて腹が張っている」という意味ですが、
実際の意味は、やる意味や必要のないことをわざわざやっているという感じです。
ニュアンスは、「(もっと他にやることがあるはずなのに)物好きだねえ」
といった感じ。
何といっても字面がユニークで、
お腹がはちきれそうになっているユーモラスな様子が頭に浮びますし、
「物好き」という実際の意味も、
人間ってそういうもんだよね、とつい思ってしまいます。
やらなくてはならないことより、やらなくていいことの方が楽しいってこと、
山ほどありますし。。。
ところで、次のイルクーツク行き、
あわよくば北京または上海経由で、と思っていましたが、
まだまだ航空券の値段が高く、諦めました。
中国に気楽かつ頻繁に行けるようになれば、
また現地の事情なども書いてみたいと思います。
何はともあれ、連載をご覧いただいた方々、ありがとうございました。