イルクーツクの風の音 

ロシアの中部、シベリアの南、ヨーロッパ文化の辺境、アジアの片隅、バイカル湖の西にある街を拠点にしている物書きの雑記帖                  written by Asami Tada ©2020多田麻美

初作品と初夢

スラバの新しい絵を彼のサイトにアップしたので、お知らせします。

https://slavacarotte.com/

新しい年の初夢、ならぬ初作品で、モスクワ郊外の教会です。

 

ちなみに、私の今年の初夢は、とっても鮮やかで美しい、

どこか抽象画のような情景が目の前に浮かぶ、

というものでした。

ステンドグラスのように光っていたのは、

まさに美の浄土、洗練された構造の結晶。

これまでの人生で見た夢のなかで、一番美しい夢だったかもしれません。

 

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夢はしばしば現実より美しかったりしますが、

私に細部を思い出せる記憶力と、

すべてを再現できる画力があれば、

と残念でなりません。

 

でも、文章を書くのに、すてきな音楽が役立つように、

美しい情景もきっと、書く営みを助けてくれることでしょう。

 

何はともあれ、今、いろいろとビザの壁にぶつかっています。

ビザが出なければ、本格的に仕事を展開するのは難しいのに、

ビザを出す条件が「経済的安定」だというのは、

何とも皮肉。

でも、夫婦ともにフリーランスだと、安定の証明はけっこう難しい。

 

心から難民収容施設の人々に同情してしまう今日この頃。

でも、夢はまだまだ美しい。

その夢が遠ざかりすぎないうちに、がんばらなければ。

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