イルクーツクの風の音 

ロシアの中部、シベリアの南、ヨーロッパ文化の辺境、アジアの片隅、バイカル湖の西にある街を拠点にしている物書きの雑記帖                  written by Asami Tada ©2020多田麻美

バイカル湖岸鉄道をめぐって――「シベリア・イルクーツク生活日記」を更新 

集広舎のサイトに連載中の「シベリア・イルクーツク生活日記」に、

先回訪れたバイカル湖岸鉄道について書きました。

私自身は鉄道マニアではなく、もしどこかに行くとき、

そこに鉄道で行けるのであれば嬉しいな、という程度のファンなのですが、

この鉄道はいろんな角度から楽しめるので、興味がつきません。

とくに、トンネル内に出る幽霊というのが、気になりました。

白い馬がひづめでレールをコンコンと叩くのだそうです。

懐中電灯で前を照らさないとレールにつまずきそうになるような暗闇で、

馬の鼻息やコンコンという音が聞こえたら・・・

きっと忘れられない旅になることでしょう。