いつもぎりぎりのお知らせで恐縮ですが、
明日の朝、5時台のNHKラジオの「マイあさ!」という番組の「海外マイあさだより」というコーナーで、イルクーツクのごみミュージアムについてお話しします。恐らく、5時45分前後に始まります。
番組では「作品としての武器」が取り上げられるのですが、
それに因んで武器にまつわる話題を一つ。
今回、イルクーツクからロシアの国境を越える際、何度も荷物が検知器の検査にひっかかり、係員に呼び止められた。
どうも元凶は、スラバが「日本では買えない色だから」と画材店で買っては、何本もスーツケースに入れておいた油絵具。
何に間違えられたかというと、どうも薬莢か弾丸の類らしい。
これらをロシアから持ち出されては大変、ということなのであろうが、
持ち出した後、渡す対象にどこが想定されているかは、
もちろんすぐに想像がついてしまう。
それにしても、色とりどりの絵具といった、
いかにも無害で平和的に見えるものが武器に間違えられるなんて。
冗談にもほどがある、とつい苦笑い。
とはいえ、検査員だって生活がかかっているから必死だ。
同じ空港ですでに2度、3度検査しているのに、さらに厳しく調べる。
一方の私たちはすでに寝ぼけモード。
空港に着いたのも、飛行機の離陸も深夜だったし、
ただでも荷物をたくさん抱えての大移動だったので、頭がクラクラしてくる。
何てこった、とげんなりするも、今回の道中、後で気づいたのは、
これっぽっちの苦労なんて、ほんの序の口だったということ。
先は、ほんとうに、とっても長かった……
(いつかどこかに続く)
おまけは、
雲の彼方に沈む、引き込まれるような太陽と、
中秋の湖畔にのぼる、澄みきった名月。