お知らせが後回しになってしまいましたが、
昨晩深夜すぎ、つまり12日(土) 午前0時10分頃から
NHKの関西発ラジオ深夜便のアジアリポートのコーナーでお話ししました。
ちょっと引かれるのを覚悟で、今回は敢えて虫のお話をしました。
こういう番組では、現地特有のもの、新しい変化など、
「有る」ものを追うことが多いのですが、個人的には、そこに
「無い」ものを知ることも、じつは面白かったりします。
私は、それまでにシベリアで夏を過ごしていたにも関わらず、
スラバが日本でせみの声に「何なんだ!?」驚くまで、
「シベリアにはせみがいない」ことに気づきませんでした。
かぶとむしやかまきりがいないことにも。
ちなみに、話の内容を練っていたのは、
ちょうど草地でたくさんの蚊に刺された後のこと。
因果関係は分かりませんが、
数日後、ただの風邪とは思えない病気にかかり、
熱やら咳やら悪寒やら頭痛に悩まされ、うんうんうなりながら、
蚊にせよ、何らかのウイルスにせよ、
小さいものは漠然としている分、やっぱり怖い、
とネガティブな連想に陥ったりもしました。
もちろん、いずれにせよ彼らとは共存しなくてはいけないのだから、
根拠もなく心配しすぎるのは良くないんですが。
幸い、放送日までにだいぶ快復し、今は頭がぼうっとしているだけです。
もっとも、私の頭はいつもちょっとぼうっとしているので、
どこから病気なのか、自分でもよくわかりません。
ちなみに、予定通りにいけば、近々、また蚊のものすごく多い田舎に行きます。
先回の体験に懲りて、もう絶対に夏のシベリアの田舎は避けよう、
と心に決めていたのですが、
考えてみれば、蚊たちだって、いわばシベリアの古くからの住民なので、
やはり何とか、共存の方法を探るしかありません。
環境には悪いけれど、
やっぱり蚊よけスプレーで住み分けてもらうかな?
×××
最後に虫捕り関係で余談を。
私の周りは、基本的に文化関係者やエンジニアばかりで、
軍隊関係者はいないのですが、
軍隊にいた時についたあだ名で
呼ばれ続けている男性はけっこういます。
友人のコンバットもその一人。
由来は実際に昔、コンバット(大隊司令官)だったから。
こちらには、さびに「コンバット」という言葉の入る、有名な歌謡曲があるので、
彼が来るたびにその曲を流して面白がるのですが、
日本でコンバットというと、やはり思い浮かぶのはあの製品。
その存在感は、私などは、他に何も思い浮かばないほど。
それを思うたび、
日本の平和ぶりが何だか、ありがたく感じられます。