リンゴスターの80歳の誕生日だった7月7日は、
火と水が友達になる伝統的な祭日、
イワン・クパーラでもあった。
イワン・クパーラとは、
スラブ正教が広まる以前の信仰に基づくお祭りで、
人々はこの日、花輪を編んだり、
川で沐浴をしたりする。
花輪は最後に願い事をしながら、川に流す。
お清めのために、焚火の上を飛び越えたりもするらしい。
もとは旧暦とはいえ、7月7日は日本や中国でも七夕で、大切な祭日。
そしてやっぱり、願い事をする日。
7月7日というのは、洋の東西を問わず、
人々が願ったり祈ったりしたくなる日なのだろうか。
何はともあれ、私が人生でたぶん
一番最初に覚えた外国のミュージシャンの名前がリンゴ。
そのリンゴの記念すべき日を、彼をこよなく愛する
ビートルズマニアたちと一緒に祝えるなんて、嬉しい限り。
スラバの絵が入ったポスターは祝祭感をぐっと高めてくれたし、
心のこもったライブ演奏のお陰で、
アンガラ川の川面をなでるそよ風まで、
どこか特別なものに。
親愛なるリンゴ様。これからもぜひもっと長生きして、
ポジティブな気持ちを高める素敵なライブで、
暗いニュースばかりの世の中を明るくしてください。