イルクーツクの風の音 

ロシアの中部、シベリアの南、ヨーロッパ文化の辺境、アジアの片隅、バイカル湖の西にある街を拠点にしている物書きの雑記帖                  written by Asami Tada ©2020多田麻美

リンゴスターの誕生日とイワン・クパーラ

リンゴスターの80歳の誕生日だった7月7日は、

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火と水が友達になる伝統的な祭日、

イワン・クパーラでもあった。

 

イワン・クパーラとは、

スラブ正教が広まる以前の信仰に基づくお祭りで、

人々はこの日、花輪を編んだり、

川で沐浴をしたりする。

花輪は最後に願い事をしながら、川に流す。

お清めのために、焚火の上を飛び越えたりもするらしい。

 

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 もとは旧暦とはいえ、7月7日は日本や中国でも七夕で、大切な祭日。

そしてやっぱり、願い事をする日。

7月7日というのは、洋の東西を問わず、

人々が願ったり祈ったりしたくなる日なのだろうか。

 

何はともあれ、私が人生でたぶん

一番最初に覚えた外国のミュージシャンの名前がリンゴ。

 

そのリンゴの記念すべき日を、彼をこよなく愛する

ビートルズマニアたちと一緒に祝えるなんて、嬉しい限り。

スラバの絵が入ったポスターは祝祭感をぐっと高めてくれたし、

心のこもったライブ演奏のお陰で、

アンガラ川の川面をなでるそよ風まで、

どこか特別なものに。

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親愛なるリンゴ様。これからもぜひもっと長生きして、

ポジティブな気持ちを高める素敵なライブで、

暗いニュースばかりの世の中を明るくしてください。