イルクーツクの風の音 

ロシアの中部、シベリアの南、ヨーロッパ文化の辺境、アジアの片隅、バイカル湖の西にある街を拠点にしている物書きの雑記帖                  written by Asami Tada ©2020多田麻美

11月1日より、スラバ・カロッテ個展「アンガラから天竜へ」

11月1日から、いよいよ天竜二俣のマルカワの蔵で、

スラバの個展「アンガラから天竜へ」が始まります。

風景画を通じ、世界の各地がもっと対話し、互いにつながりあえることを願った展覧会です。

 

タイトルのアンガラも天竜も、川の名前です。

アンガラ川はシベリアにある世界最深の湖、バイカル湖から唯一流れ出る川。

シベリアの文化都市、イルクーツクなどを経て、北極海へと向かいます。

 

一方、天竜川も諏訪湖から流れ出る唯一の川。

遠州地方を南下し、太平洋へと流れ込みます。

 

豊かな水の流れがしばしばもたらすのは、広大な世界とのつながり。

二つの川もはるか彼方で大海を介して互いにつながりあっています。

 

スラバ・カロッテは、アンガラ、天竜、二つの美しい川とゆかりのある画家。

そんな彼が、11月頭より、古い酒蔵を改造した天竜のアート空間「マルカワの蔵」で、

互いに開かれた世界を夢見つつ、ゆかりある土地の風景画の数々を展示します。

 

「マルカワの蔵」(浜松地域遺産認定文化財)は、昔の酒屋さんの建物を改造した天竜のアート空間で、スラバの作品が並ぶのは、まさにその酒蔵跡です。

風格と歴史の余韻に満ちた展示空間は、きっと文化財建築が好きな方々の心にも響くことでしょう。

 

11月3日には、「マルカワの蔵」を中心として開催される「おもいで古魅知」にも参加します。

以下が詳細です。

会場:「マルカワの蔵」浜松市天竜区二俣町二俣1174

11月1日から26日まで

10時00分 - 16時00分

最終日は12:00まで

休み 月曜、火曜

お問い合わせは 090 7303 5263(本島) 

またはウェブサイト slavacarotte.com から Contact ページへ

 

写真は、入り口用のポスターです。来てくださる方は、目印にどうぞ。

こちらは、以前もご紹介した宣伝用のフライヤーです。