イルクーツクの風の音 

ロシアの中部、シベリアの南、ヨーロッパ文化の辺境、アジアの片隅、バイカル湖の西にある街を拠点にしている物書きの雑記帖                  written by Asami Tada ©2020多田麻美

2020-10-08から1日間の記事一覧

白いハエを見て、マガモの代わりに焦る

今朝、窓の外を見ると、ぼたん雪が風にあおられ、 ふわふわと舞っていた。 いよいよ初雪だ、なんか素敵だなあ、と心ひかれていると、 背後から 「こういう雪は、こっちでは『白いハエ』って呼ぶんだ」 とスラバの声。 「えっ、ハエ??」 ちょっとひるむが、…