イルクーツクの風の音 

ロシアの中部、シベリアの南、ヨーロッパ文化の辺境、アジアの片隅、バイカル湖の西にある街を拠点にしている物書きの雑記帖                  written by Asami Tada ©2020多田麻美

マイナス三十度でも光るべきものは光る

あっという間に年が変わり、

丑年がいよいよ始まりました。今年もよろしくお願いします。

 

昔、食べてすぐ寝たりすると、「牛になるよ」と言われたりしましたが、

去年の仕事を持ち越してしまったため、牛になりたくてもなる暇がない、

ちょっと慌しい年明けです。

 

幸か不幸か、イルクーツクは零下30度前後の日々が続いており、

零下35度になった時も。

さすがに、ふらふら遊びに行く気分にもなれず、

閉じこもるのにはもってこい。

 

ただ、新年が明けたらすぐに花火やクラッカーを放ち、

公園のクリスマスツリーを見にいくという行事は、

嬉しくも実現することができました。

 

明けたてほやほやの深夜0時台、

外の気温はマイナス27度。

わずかに白く煙った空気に、

どこか質量のようなものが感じられるような夜、

寒気に負けじと健気に光る公園のイルミネーションに、

気を引き締めて今年も頑張ろう、

と決意を固めたのでした。

 

こちらは、先回のカードにも登場したイルミネーション。光るとこうなる。

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こちらもカードにご登場いただいたメンツ。

なんと、お光りになるとは!

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お星さまとお月さま。

星の方が大きいけど、比べてみて改めて月の光の引き込まれるような美しさに気づく。

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なぜかルーブルに支えられた雪の結晶

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こちらのイベントで定番の風船。

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かわいい子馬!と思って近づいたら、牛だった。

ごめんなさい。今年の主人公なのに。

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では、

新しい年が、この世の誰もにとって、

明るく、希望が感じられるものとなりますように。

 

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