私の周りがたまたまそうなのかもしれないが、こちらに来てから「ファンのパワー」に圧倒される機会が多い。
以下は、ロシアの人気音楽グループ、「ボスクリセーニエ」の結成40周年記念に合わせて、イルクーツクのファンらが「私は夢を見た(仮訳:)」という曲をカバーする様子と、ボスクリセーニエの主要メンバーの肖像画の制作過程をビデオにしたものだ。
肖像画を描いているのはスラバ・カロッテ、カバーはセルゲイ・ポポフのボーカルに合わせてロックバンド、セールイ・ドゥイムのメンバーが演奏している。
ビデオをまとめたのは、スラバの息子のエリック・シズィッフだ。
私も過程を少し撮影したり、絵画の制作過程でちょっぴり手伝ったりしたので、
完成したときはとても嬉しかった。
そもそも、ファン・アートのもつ可能性はけっして侮れないものだが、音楽と絵画、映像芸術の垣根を越えて、ファンのパワーが形になるというのも、けっこう面白い。
音楽がアートの力で新たな印象を得ることも多々ある。さらにどんな変化形があるかも含めて、この先をもっと見てみたい。