イルクーツクの風の音 

ロシアの中部、シベリアの南、ヨーロッパ文化の辺境、アジアの片隅、バイカル湖の西にある街を拠点にしている物書きの雑記帖                  written by Asami Tada ©2020多田麻美

あったりなかったりする人

出会ったばかりで、また別れ。

義足とのつきあいは、ちょっとじりじりさせられます。

 

なぜなら、義足というのは、

さあ、できました、

と一気に完成するわけではなくて、

立った時にふらふらしたり、ひどいガニ股になったりしないよう、

さまざまな微調整が必要。

 

というわけで、一週間穿いてやっと少し慣れたところで、

調整のためにふたたび、技師さんのところへ。

するとまた、足のない、ちょっと不便な生活に逆戻り。

 

つまり、知り合いや近所でよく会う人の目で、客観的に?自分を見てみると、

私って、

 

足があったり、なかったりする人

 

これって逆説的だけど、すごく自由な人みたい!

 

ドクタースランプ アラレちゃんみたいな、

頭があったり、なかったりする人、

ほどのインパクトはないにしても、

 

手があったり、なかったりする人、

よりは強烈かもしれない。

 

そのまま、あったりなかったりする人、の妄想シリーズは続き、

 

へそがあったりなかったりする人、

→面白いが、目立たない

 

つめがあったりなかったりする人

→けっこう足より怖いかも

 

鼻があったりなかったりする人

→文学的すぎる!

 

などなど、ほんとうにどうでもいいことをつらつら考えてしまった。

 

閑話休題

 

最後にまじめなお仕事のお話。

ちなみに、昨晩生放送でお話ししたラジオ深夜便の内容、以下のサービスで聴くことができます。

「アジアレポート」のコーナーの19分目を過ぎたところから始まります。

ラジオ深夜便 聴き逃し- NHK

私は後半ですが、前半の斎藤さんの北京レポート、いきが良くて、面白いです。