イルクーツクの風の音 

ロシアの中部、シベリアの南、ヨーロッパ文化の辺境、アジアの片隅、バイカル湖の西にある街を拠点にしている物書きの雑記帖                  written by Asami Tada ©2020多田麻美

夢の中の額縁

この間見た夢。

 

夢の世界で額縁を作っていたのだが、それが複雑な額縁で、なかなか完成できない。

それで、「悪いけど作り終えるまでは目を覚ませないの」って、

すでに起きている画家の夫に必死で弁明。

 

目を覚ました時、何か、意識の奥底から引きずり出されたようだった。

単にすごく眠り続けたかっただけだろう。

 

それにしても、額縁は夢の中だとしたら、絵は現実の世界にあるのに、

どうやって絵を飾るつもりだったのか。

 

こんな夢を見たのは、助手モードから作り手モードへの

転換期にあるからかな。

 

でも、額縁だけが夢の世界にある絵というのも、

すごく面白そう。

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ここまで書いたところで、イルクーツクでは珍しくない、弱い地震。

まるで、今いる次元まで揺れ動いたみたい。