最後に、リスナーが親しみを感じやすいかな、と思い、
趣味でバヤンを練習していることを告白してしまったのですが、
じつはよく考えてみると、実際に自分が今練習してるのは、
よくイメージされるようなロシア民謡ではなく、
もっと広い範囲の音楽だったりします。
バヤンは、ロシアの民族音楽にとどまらず、
いろいろな曲を弾くのに適した楽器だからです。
性格がひねくれているのか、
バヤンでロシア民謡を弾くのは
「いかにも」すぎるような気がして、
民謡系をあえて避けている面もあります。
まだ、好き嫌いで曲を選べるほどのレベルでもないのに……。
でも、趣味の世界だもの。
好きにやればいいよね。
ひねくれているおかげで、
バヤン用への編曲の必要がでてきたり、
運指をより必死に考えなければならなくなったりと、
面倒はすごく多いのだけれど、
何だかものすごく「自由」。
ただ、バヤンという楽器、そしてこの種の「自由」の魅力に、
もっと早くから出会っていたら、
必要な技や知識をもっとたくさん学べたのに、と
心から残念に思ったりもします。
40代の手習いの哀しさ、かも。