イルクーツクの風の音 

ロシアの中部、シベリアの南、ヨーロッパ文化の辺境、アジアの片隅、バイカル湖の西にある街を拠点にしている物書きの雑記帖                  written by Asami Tada ©2020多田麻美

2021-08-16から1日間の記事一覧

キンカンの強烈な香りの中で

書き出すときりがなくなりそうで怖いのだが、 この夏はじつに忙しかった。 まずは、「ロシア人にはビザの発給を停止」という情況の中での、 夫を伴っての、強行突破ともいえる帰国。 もちろん、公的な医療保険に入れない身分でロシアに住みつつも、 2年間を…