イルクーツクの風の音 

ロシアの中部、シベリアの南、ヨーロッパ文化の辺境、アジアの片隅、バイカル湖の西にある街を拠点にしている物書きの雑記帖                  written by Asami Tada ©2025多田麻美

生活こそバロメーター

集広舎のホームページのコラムを更新しました。

ただの観光地でない観光都市|集広舎

イルクーツクを訪れた有名人、ここで紹介しているのはほんの一部で、他にもまだまだいます。

つい、訪れた人の手形を並べられたら、香港のスターロードと張り合えたのに、と思ってしまいました。

人物への毀誉褒貶はさまざまだとしても。

 

☆☆☆☆☆

 

戦争は、

戦場から遠く離れている人の暮らしにも

じわじわと影響する。

当たり前のことだが、それを最近改めて感じる。

 

ウクライナとシベリアは

地理的にはだいぶ離れているわけだが、

最近、スーパーの商品棚、

とくにその商品のクオリティや品ぞろえや

陳列のタイミングなどが

以前とは違う気がするのだ。

 

新鮮な乳製品が全然並んでいない日があったり、

かつてはいつも必ずあった商品がなかったり。

 

本文では触れていないが、

うちの近くのスーパーには

韓国製コスメの棚なんかもできていたりする。

 

試してみたくなるが、商品棚の激変期でもあり、

せっかくお気に入りが見つかっても、

切れた後、次が手に入らないかも、と思うと、

つい遠慮してしまう。

 

労働者不足も深刻で、中央アジアから来ている人々なども、

モスクワやペテルブルグにどんどん吸い取られているらしい。

 

なのに、公共工事だけは、

びっくりするほどあちこちで進められている。

途中で滞ってしまわないか、心配だ。

 

シベリアはかつて、

囚人を送り込むことで

人口増が図られたこともある土地。

 

かりに重視されて発展しても、

無邪気に喜べないのは、

集団的記憶に培われた警戒心のせいなのかも。