イルクーツクの風の音 

ロシアの中部、シベリアの南、ヨーロッパ文化の辺境、アジアの片隅、バイカル湖の西にある街を拠点にしている物書きの雑記帖                  written by Asami Tada ©2020多田麻美

ラジオ聴き逃しサービス&お湯無しライフ開始

土曜の早朝に出演したNHKマイあさだより、

以下の聴き逃しサービスで聴けるようです。

恐らく「残り十数分」のところから始まることと思います。

プレーヤー | NHKラジオ らじる★らじる

配信は6月3日(土)の午前4:55までです。

 

いよいよ明日、ずっと恐れていたxデーが始まる。

xデーといっても、xは小文字である。

というのは、社会的には問題ないことだが、生活には結構響くからだ。

つまり、居住エリア全域で、水道施設のチェックのために、

温水の供給が止まるのである。

しかも12日間(予定より長引くことも)!

 

毎年あるので、この時期は身構えざるを得ないのだけれど、

いよいよ今年も来てしまった。

この12日間は風呂には入れない。

せいぜい大鍋で湯を沸かして、シャワーの代わりに流すだけ。

 

この状況は、汗ばむ時期でもつらいし、寒くてもつらい。

そして、今のイルクーツクはまだちょっと寒い。

異常なことだが、今朝も、通りが雪でうっすら覆われていた。

昨晩、また降ったらしい。

となると、冷水での食器洗いもつらい時があるかも。

 

もちろん、こんな小さな不便など、

被災地や戦禍に苦しむ地域の不便の比ではないので、

ぜいたくは言えない。

それにイルクーツクにだって、まだ

通りで井戸水を汲みながら暮らしている人々がいる。

だがそれでも、12日は長い。

 

北京で使っていた、湯船に突っ込んで水をお湯に変える鉄の棒、

かなり危なっかしい装置だけれど、今ちょっと欲しいかも。