イルクーツクの風の音 

ロシアの中部、シベリアの南、ヨーロッパ文化の辺境、アジアの片隅、バイカル湖の西にある街を拠点にしている物書きの雑記帖                  written by Asami Tada ©2020多田麻美

ひとごとのダイエット

中年太りなんて、

落ち着いて「ザ・中年」を過ごせる人たちだけの特権だと思っていた。

万年駆け出しのような自分には、そんな余裕、ないだろう、と。

だが、年齢はどんな人間も捉えて離さない。

というわけで、生活はぜんぜん中年らしい安定とは無縁なのに、

目下、夫も私も「中年太り」絶賛進行中。

 

スラバはもともと太りやすい体質だし、

私も足の手術の後、移動が不便で運動不足になりやすかったことから、

今年前半のリハビリ期間にかなり太ってしまった。

しばらくスラバと二人でダイエットをしていたが、

これが中年の怖さ。そう簡単には痩せられない。

ただ食べる量を減らすだけではだめなので、

必然的に栄養バランスにも気を配るようになる。

 

そんななか、今朝「昨晩見た夢」を二人で語り合ったところ……偶然の合致が。

スラバ:(私によって)健康ランドのようなところに送られ、栄養に気を配った、

健康そのものの生活を送る夢

私:いろいろなサイズの丸いお腹の模型が並んでいる中で、「スラバのお腹のサイズってどれだっけ~」と思案しながら一つ一つのお腹を比べる夢

う~ん。

スラバはまだ主体性に欠けてるし、私もどこか他人事のよう。

これじゃあ、まだまだ私たち、痩せられそうにない(涙)