イルクーツクの風の音 

ロシアの中部、シベリアの南、ヨーロッパ文化の辺境、アジアの片隅、バイカル湖の西にある街を拠点にしている物書きの雑記帖                  written by Asami Tada ©2020多田麻美

外国語について思うこと&4月から新連載

外国語、ガイコクゴ、がいこくご

どう書いても、お堅くて、頑固そうな言葉。

学ぶのがたいへんなのも、分かる気がします。

 

でも、まるで大本営発表のようになってしまった、

ロシアの国営放送のニュース番組を耳にするたび、

母国語以外でニュースを見聞きできることの大切さを、

しみじみと感じます。

 

もちろん、外国の言葉のニュースなら、必ず信頼がおける、

というわけではぜんぜんなく、比較することで、

今手にしている情報を客観視できることの大切さを思うからです。

 

そんなことをつらつらと思うなか、新年から新連載が始まる

NHKラジオ『まいにち中国語』のテキストの巻末コラムでは、

これまでと違い、中国語の言葉そのものがもつ面白さを

テーマにすることにしました。

 

外国語を学ぶなど、苦手中の苦手。

そう思い込んでいた自分が、18歳の頃に出会った中国語は、

学べば学ぶほど、面白さが増す言葉で、

その魅力は、学ぶ大変さを十分にしのぐものでした。

 

今回は、そんな初心を振り返る連載にすることで、

今の自分自身にも発破をかけられたら、と思っています。

ご興味がある方は、ぜひ手に取っていただければ幸いです。

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