ロシアの新年の初夢
東京か北京かモスクワか、
よくわからない街で地下鉄に乗ろうとして、
専用のICカードを出すが、なぜか
昔の紙の切符のように切れ込みが入っており、
これじゃあ使えないや、と売り場で買い直そうとするも、
なかなかうまく買い直せず、焦る
という夢だった。
夢の中で、よくこういう情況に出会わないだろうか。
何かややこしいことが起きていて、
それを早くどうにかしようと躍起になっているのだが、
ある時点で、「これはもしや、現実ではないのでは」と気づく。
そこで、いっそ目を覚ましてしまえば、
すべてが楽になるのでは、と思い、
えいや、とすべてを置き去りにして目を覚ます。
すると、確かに目の前には問題など何もなく、
心地よいふとんの中で、心からほっとする。
今回の夢でもそういうことになり、
夢と現実の境のようなものがありありと感じられて、
不思議な心持になった。
でももちろん、夢より現実の方が楽とは限らない。
先日、
きっと夢の中での方が、座り心地が良さそうな椅子に出会った。
後ろは『ありふれたファシズム』などの名作で知られる映画監督、
ミハイル・ロンムの故居。
ってことはきっと、これは夢見る人のための椅子なんだろう。