イルクーツクの風の音 

ロシアの中部、シベリアの南、ヨーロッパ文化の辺境、アジアの片隅、バイカル湖の西にある街を拠点にしている物書きの雑記帖                  written by Asami Tada ©2020多田麻美

NHKラジオ「海外マイあさだより」でロシアの風習について

2日ほどインターネットがつながりにくい場所にいましたので、事前にお知らせできず、恐縮です。

今朝のNHKラジオの「マイあさ!」という番組の「海外マイあさだより」というコーナーで、

ロシアの習慣についてお話ししました。

以下の聞き逃しサービスで、5時40分台から聴けるようです(配信は8月29日(土)の午前6:50まで)。

https://www.nhk.or.jp/radio/player/ondemand.html?p=5642_06_1473363

 

 ちなみに、風習と言えば、こちらには言霊信仰というか、

縁起の悪いことは口にしないに越したことはない、と思う人が多いようで、

うっかり「起きてほしくないこと」を口にしてしまったとき、

プッブッと言いながら木でできたものを3回、指でたたいたりします。

何度も見ているうちに、私もついやってしまうようになりました。

 

確かに、ポジティブシンキングでいることは大事ですが、

うっかり悪い予想をし、例えば

「もし、事故が起きたら……」

「もし、病気になったら……」

などと言ってしまっただけで、

怒られたり、「プップッ」を繰り返したりしなくてはならないのは、

時に、ちと面倒。

それに、最悪の状況を想定した上で、「そうならないように」動くことは、

場合によっては、とても大事だとも思うのです。

でも「かくかくしかじかのリスクを回避するために、このような対策をとろう」

という論議をするとき、

こちらではとても注意深く言い方を選ばねばなりません。

 

郷に入れば郷に従えと言いますが、

やはり実践には気合がいります。