イルクーツクの風の音 

ロシアの中部、シベリアの南、ヨーロッパ文化の辺境、アジアの片隅、バイカル湖の西にある街を拠点にしている物書きの雑記帖                  written by Asami Tada ©2020多田麻美

2022-02-01から1ヶ月間の記事一覧

あったりなかったりする人

出会ったばかりで、また別れ。 義足とのつきあいは、ちょっとじりじりさせられます。 なぜなら、義足というのは、 さあ、できました、 と一気に完成するわけではなくて、 立った時にふらふらしたり、ひどいガニ股になったりしないよう、 さまざまな微調整が…

ラジオ出演のお知らせ

今日の深夜、つまり19日(土)の 午前0時27分頃から、NHKラジオの『関西発ラジオ深夜便』の「アジアリポート」というコーナーでイルクーツクの治安についてお話しします。

温帯でとこなつ体験

先日、新しい足が来た。 つまり義足ができた。 義足を着ける前と着けた後で、 近所で時々会う人の反応が違うんじゃないかと思ったが、 あっけないくらい何の反応もない。 足を見て、「おっ」と言われたら、 「いやあ、じつは生えて来たんですよ」 と冗談を言…

供養された足の話

しばらくブログが開店休業状態になってしまいました。 あまりにドラマチックなネタに遭遇すると、 慎重になって、どこから書こうかと考えあぐねてしまうのです。 手っ取り早く状況を紹介すると、昨年末に持病の足の手術をし、 右足をばっさり切りました。 戦…