イルクーツクの風の音 

ロシアの中部、シベリアの南、ヨーロッパ文化の辺境、アジアの片隅、バイカル湖の西にある街を拠点にしている物書きの雑記帖                  written by Asami Tada ©2020多田麻美

2020-05-01から1ヶ月間の記事一覧

#7日間ブックカバーチャレンジ おまけで猫#bookcoverchallenge 5日目 『歩きたくなるHawaii』

#7日間ブックカバーチャレンジ おまけで猫#bookcoverchallenge 5日目 近藤純夫『歩きたくなるHawaii ハワイの自然と歴史をいっそう楽しむお散歩コース』(亜紀書房) 正直なところ、この本を読むまで、ハワイに行ったことも、行きたいと思ったこともなかった。…

『シベリア・イルクーツク生活日記』 第三回「映画で振り返る戦争」掲載

集広舎のホームページで連載中の『シベリア・イルクーツク生活日記』 に新しい記事を寄稿しました。 第三回 映画で振り返る戦争 結局その後、戦勝記念パレードは6月24日に延期されたようです。 まだまだ毎日、新たな新型コロナ感染者が出ているなか、 たった…

#7日間ブックカバーチャレンジ おまけで猫#bookcoverchallenge 4日目

ピョートル・ワイリ/アレクサンドル・ゲニス作、沼野充義/北川和美/守屋愛訳『亡命ロシア料理』 学生時代からのバイブル。タイトルは『亡命ロシア料理』だけど、作者は厳密には反体制的な亡命者ではなく、しかも二人ともリガ出身というところが、先回紹介…

#7日間ブックカバーチャレンジ おまけで猫#bookcoverchallenge 3日目、 ヘニング・マンケル『リガの犬たち』

#7日間ブックカバーチャレンジ おまけで猫#bookcoverchallenge 3日目は ヘニング・マンケル作、柳沢由実子訳『リガの犬たち』(創元推理文庫) こちらも推理小説です。 ヘニング・マンケルの本は、児童文学も含め、これまで読んだものも全部面白かったけれど…

#7日間ブックカバーチャレンジ おまけで猫#bookcoverchallenge 二日目、『ファンドーリンの捜査ファイル リヴァイアサン号殺人事件』

先回に続き、二日目の今日は、 ボリス・アクーニン作、沼野恭子訳 『ファンドーリンの捜査ファイル リヴァイアサン号殺人事件』 (岩波書店) ボリス・アクーニンは日本通で、そのペンネームは日本語の「悪人」に由来する、 という豆知識は前からあったけれ…

#7日間ブックカバーチャレンジ( おまけで猫) ミカエル・ニエミ作、岩本正恵訳『世界の果てのビートルズ』

今流行っているらしき、#7日間ブックカバーチャレンジ 、 バトンを受け取った者は毎日一冊ずつ、本のカバーをアップし、 さらにそのアクションをバトンとして他の人にまわす、というもののようですが、 北京時代にお世話になった大先輩ライター、原口純子さ…

緑のイルクーツクとモップ猫とラジオテキスト5月号の「商売で『動く』」

イルクーツクは、いよいよライラックも咲いて、春満開。 でも、シベリアの春は、緑のみずみずしさがやっぱり目に染みる。 たとえば、中庭の緑、 公園の小径を縁取る緑 建物に寄り添う緑 猫が戸惑う緑 はしごと並ぶ緑 モスコビッチ412まで緑! 話はちょっと変…

春は川辺、春は猫

昼間は初夏のような気温になっても、なかなか春の花が見られず、 彩りに乏しかったイルクーツク。 でも最近はさすがに、いかにも春らしい表情になり、 アンガラ川の岸辺の「氷の上に行くのは危険」という看板も、 役目をすっかり終えてバカンス。 雨が降ると…